中国最新法律Newsletter Vol.22を発行いたしました。

中国最新法律Newsletterバックナンバーはこちらからご覧いただけます。

*******************************************************************************************

1.　中国ライフサイエンス・ヘルスケアの法務 第18回～中国における歯磨き粉に関する規制の制定～（弁護士法人大江橋法律事務所　弁護士 高槻 史 ）
I.　中国における歯磨き粉に関する規制の枠組み　歯磨き粉の製造販売について、日本では薬機法に基づき化粧品・医薬部外品として管理されていますが、中国においてはどのような管理されているのでしょうか。中国においては、1980-1990年台頃より国家基準・業界基準が制定され製品品質についての一定の管理が行われ、2005年に工業製品生産許可管理条例に基づき、メーカーに対する生産許可ライセンスの発行が行われ、2007年には化粧品表示管理規定により化粧品の一種とされましたが、生産許可ライセンスによる管理や原材料・品質等の基準に関しては一定の規則・基準類が制定されていたものの、化粧品と同一の管理がなされていたわけではありませんでした。... ( 続きはPDFをご覧ください）

2.　新法紹介
1. 中華人民共和国反スパイ法（改正）　中華人民共和国反スパイ法（改正）が2023年4月26日に公布され、同年7月1日から施行される。今回の法改正では、以下の点が注目されている。　（１） 「スパイ活動」の定義の改正「スパイ活動」については、改正前の反スパイ法でも規定されていたが、今回の改正により、新たに「スパイ組織及びその代理人に頼る行為」や「国家機関、秘密関連組織、重要情報インフラ施設等に対するサイバー攻撃行為」がスパイ行為として規定された。またスパイ行為が禁止される対象として、従来の国家秘密情報に加えて、「国家安全及び利益に係るその他の文書、データ、情報及び物品」という表現が追加された。更に、中国国内における第三国に対するスパイ行為も、中国の国家安全に危害を及ぼす場合には同法の適用対象に追加されている。 ... ( 続きはPDFをご覧ください）

3.　【中国からの風便り】ゼロコロナ明けの労働節（弁護士法人大江橋法律事務所　弁護士 竹田 昌史 ）
　日本では毎年4月末から5月初めにかけての大型連休を"ゴールデンウイーク"と言いますが、中国にも5月1日の労働節に合わせた大型連休があり、通称"五一"と言われています。特に今年は、長期間に渡る中国の行動規制が全て撤廃された後の大型連休でした。 2023年5月3日に中国文化旅行部が発表した情報では、今年の"五一"期間中、中国国内の旅行者は合計約2.74億人で前年同月比約70%の増加となり、国内旅行収入は1480.56億人民元（約2.89兆日本円）で前年同月比約130%の増加とのことでした。私の周りには上海でゆっくり過ごす人も比較的多かったですが、5日間で日本の総人口の2倍以上の人間が旅行をしたと考えると驚きです。... ( 続きはPDFをご覧ください）

4.　【近時の活動】セミナー及び執筆のご紹介