職場におけるがん検診推進の背景と課題~法定外健康情報の取扱いの適正化へ向けた序論~
国の第4期がん対策推進基本計画では、職域のがん対策、特にがん検診の推進が重視され、受診率の向上や精密検査受診率の向上が課題となっている。一方で、制度上、事業者のがん検診実施はあくまで任意であり、またがん検診結果のような健康情報に関し、個人情報保護法、労働法等に照らした適正な取扱いについて必ずしも見解の一致が見られるわけではない状況にある。このため本稿では、職域のがん検診に関する現状を考察したうえで、健康情報の取扱いを中心に、現行法制度のもとでの課題解決のための論点や方向性を提示した。
【本論文については以下のリンクより入手いただけます】
職場におけるがん検診推進の背景と課題~法定外健康情報の取扱いの適正化へ向けた序論~
はじめに
1.制度の現状
2.職域におけるがん検診推進の懸念と意義
3.職域におけるがん検診に関する情報の課題
4.がん検診推進及び情報取扱いについての労使の合意形成の場
5.職域におけるがん検診推進に当たっての国の役割
6.肝炎対策への応用
著者等:
菰口 高志
書籍名・掲載誌:産業保健法学会誌 2巻(2023)2号 21頁-32頁
出版社等:一般社団法人日本産業保健法学会
取扱分野:
個人情報保護
医療(病院)・介護
労務アドバイス
人事・年金・福利厚生制度
出版日:
2023年12月30日
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