D&O保険の重要性と保険金請求時の留意点－海外での保険手配の問題とあわせて－

2016.12.02

近時では、企業の不祥事が発生すると、監督責任を理由に、役員に対して損害賠償請求が行われる事例が増えています。多くの企業は、D&O保険に入っているから安心と思われているかもしれませんが、保険金がどのように支払われているかは一切公表されないため、D&O保険の実態については、ほとんど知られていません。

会社法改正に伴い、子会社を含む企業集団の内部統制システムが重視されるようになり、また、子会社の役員も多重代表訴訟のリスクにさらされるなど、役員責任の追及をめぐる環境は大きく変わっています。経産省のコーポレート・ガバナンスに関する研究会でも、D&O保険の課題が取り上げられ、社外取締役の招聘の際にも保険の内容がチェックされるなど、今D&O保険に注目が集まっています。

さらに、海外展開を進める企業にとって、海外子会社のリスク管理が課題となる中、海外での保険手配ついては、現地の付保規制や税制などの問題がありますが、このような問題は十分認識されていないのが現状です。

本勉強会では、D&O保険を含むビジネス保険の実務に精通した弁護士が、D&O保険の基礎から保険金請求の留意点まで、幅広く解説を行います。
また、後半には、保険に関する海外の規制を取り上げ、グローバルに保険サービスを提供する保険会社の担当者を招き、海外での保険手配の問題点や、実例の紹介なども行います。

トピック（順不同）

・D&O保険の重要性と契約時（更新時）のポイント
・子会社をめぐる役員の責任とD&O保険
・保険金請求にあたっての留意点
・海外の保険関連規制・保険料税制
・海外での保険手配の実例　など

分野：保険

日時： 2016年12月02日(金) 17時00分～
セミナー会場：大江橋法律事務所　東京事務所（東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル2階）　詳しくはこちら
講演者等：嶋寺基
主催等：弁護士法人大江橋法律事務所
定員：40名