京都大学医学部附属病院医療安全管理部の松村由美部長・教授と、同病院と協働して医療安全・臨床倫理の相談を取り扱う弁護士法人大江橋法律事務所の山本龍太朗弁護士、中村信太朗弁護士が、医療の質改善・患者安全に役立つ最新の知見を提供するセミナーを開催いたします。

　日々の診療において、何気なく用いられている「キーパーソン」という言葉ですが、その概念に明確な定義はなく、誰のことを指すのか及びその役割も医療機関や病棟によって様々です。医療の現場では、患者本人の代わりにキーパーソンが同意を行う場面（いわゆる代諾）にも遭遇します。しかしながら、患者家族を含む第三者が患者本人の意思決定をなぜ代理できるのかという点について、皆様は法的根拠を説明できるでしょうか。本セミナーでは、前編・後編の2回に分けて、キーパーソンによる代諾の法的問題点について、医療機関のリスク管理と自己決定権の尊重の観点から取り上げてみたいと思います。後編では、まずは前編後に参加者の皆様から頂戴したコメント・ご意見を紹介しながら、キーパーソンの役割や代諾の法的有効性を巡る問題について振り返ります。その上で、代諾や患者家族の意向が問題となった実例について法的観点から検討を行い、患者本人の医療同意が得られない場面や患者家族間で方針が一致しない場合における、患者家族への向き合い方について整理を試みます。

　本セミナーは講演と質疑応答を合わせて60分を予定しており、前編で取り上げたキーパーソンの役割や代諾の性質について振り返りを行った後、京都大学医学部附属病院の臨床倫理コンサルテーションチームへの相談事例や近時の裁判例を題材として、医療安全管理者、紛争業務を取り扱う経験豊富な弁護士及び医師とのダブルライセンスである弁護士がそれぞれの知見を踏まえてディスカッションします。

　なお、本セミナーの参加者を対象に大江橋法律事務所では無料相談（WEB会議又は現地訪問のいずれも可）や各種セミナー・勉強会開催のご依頼に対応しております。関心のある方はセミナー事務局までお気軽にお問い合わせください。

● 講師
　 松村 由美（京都大学医学部附属病院　医療安全管理部　部長／教授）
　 山本 龍太朗（弁護士法人大江橋法律事務所　パートナー弁護士）
　 中村 信太朗（弁護士法人大江橋法律事務所　医師・弁護士）

● 開催方法：オンラインにて、ライブウェブセミナー（WEBオンラインセミナー）を開催いたします。
　会社、ご自宅などWEB環境があればどこからでもアクセスいただけます。

● 費用：無料

● 対象：医療安全に関心のある医療従事者　※法律事務所に所属される方は対象外です。

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