大江橋法律事務所との出会いについて教えてください。
入所するきっかけについてなど。
今とは方法も違いますが、私は、関西出身、横浜修習だったので、修習中の夏休みに帰省する際に個別訪問をさせて欲しいと依頼して、一人で事務所を訪れたのが大江橋との出会いでした。その日は夏まっさかりで暇だったのか、私一人に対してたくさんの弁護士が出てきて、びっくりしました。皆が元気に仲良さそうに飲食をしていて、楽しそうな事務所だなと思いました。
私は、もともと訴訟もしたいし、訴訟以外もしたい、留学にも行きたい、と思っていたのですが、大江橋は、全て可能であるという話を聞き、また、訪問時に会った弁護士、特に若手の弁護士が非常に楽しそうに仕事の話をしているのを見て、私が入りたいのはこういう事務所だと思い、入所することになりました。
現在の専門分野、取り扱っている
ポートフォリオについて
教えてください。
現在の専門分野は、独占禁止法です。競争当局の調査対応や被害者からの損害賠償請求への対応から、企業結合(M&A)のファイリングまでさまざまなことをしています。実は、大江橋入所当初は一般的な訴訟案件や事業再生案件などを担当していたのですが、ある事件がきっかけで独占禁止法の案件を担当するようになり、それがとても刺激的で面白かったので、その後は積極的に手を挙げて、結果、独占禁止法の案件が増えていったという感じです。もっとも、当初に一般的な訴訟案件や事業再生案件などを担当していたことは決して無駄ではなく、その時に培った法的素養や事実の把握の仕方などは、独占禁止法の案件を担当する上でも大変役立っていると思います。
また、今でも独占禁止法とは関係のない訴訟・紛争や相談案件も担当していますし、不正調査を含むコンプライアンス関係の案件も担当しています。また、留学から帰国後の2010年以降は、独占禁止法案件も含め、海外の案件も数多く取り扱っています。
弁護士として大切にしている
ポリシーやクライアントと接する時に
心掛けていることはありますか。
私は、クライアントの真意をできる限り把握して、芯がぶれることなく、クライアントにとって真に良い解決となるように動くことを心がけています。そのためには、事実関係や背景事情をよく理解する必要があるので、それらを把握する作業を丁寧に行うようにしています。
また、クライアントは、数ある弁護士の中から私を選んで下さったわけですから、他の弁護士とは違う何かよいものをご提供したいという思いを常に持っています(常に提供できるわけではありませんが。)。その何かよいものは、仕事の質だけでなく、新たなものの見方、スピード、将来の見通しなどいろいろな形がありうると私は思っており、その何かよいものをご提供することにより、クライアントの満足が得られたと感じられた時にとてもやりがいを感じます。
これからの時代、どんな弁護士が
必要とされるでしょうか?
法務分野におけるAIの活用なども話題になっており、これからどのような時代が来るのかは正直分かりません。もっとも、AIが活用される時代でも、適切に事実関係や背景事情を把握し、法的素養と経験に基づいて事案に沿ったアドバイスをするという部分は、やはり人間が行うことが必要であり、弁護士に求められるのではないかと思います。これらは弁護士の基本的なスキルですから、そのような観点からは、あまり周りの動きに惑わされずに愚直に弁護士としてのスキルを高めている弁護士は、いつの時代でも必要とされるのではないでしょうか。大江橋が、新しい分野にも積極的に取り組みつつ、一人一人が弁護士としての能力を高める努力を怠らない人たちの集団であり続けられるといいなと私は思っています。